《公務員になりたくない》公務員にならなかった理由と、ならないためにとった対処法

まつもと
こんにちは!編集・ライターの松本紋芽(@Sta_iM)です

 

みなさんのなかに

  • 親に「公務員になれ」もしくは「公務員すごくいいと思うよ」と言われている
  • 親からの「公務員おすすめアピール」を断れない、苦戦している
  • 公務員になりたくない。でも他にやりたいこともない

という人はいませんか?

 

そんな人に向けて、過去に親に公務員を勧められ、長年の格闘の末に無事一般企業に就職した私が、どうやって公務員にならなかったのかをお伝えしていこうと思います。

 

まずは、そもそもどういう背景で勧められるようになったのかを話します。

私が親に公務員を勧められた背景・親が公務員を勧めた理由

福利厚生が整っているので、子供を育てやすいから

私の地域はそもそもかなりの田舎です。

 

「公務員至上主義」というところがあり、「公務員の人=えらい」みたいな感覚が根付いています。

 

そんな地域なので、何の疑いもなく公務員はいい職業というイメージがあります。

 

 

 

その上、私の姉が激務の組織で数年勤務したのち、公務員に転職したことも大きな原因だと思います。それまではとてもハードで、夜中に帰宅することも多かったのですが…公務員になってからは

  • 定時で帰れる日が多くてびっくりした
  • 仕事が早く終わりすぎるから「そんなに急いでやらなくていいのよ」と言われる
  • お茶をする時間がある

といったことを話していて、母は心から「それはよかったね」と返すのでした。

 

そして、数年後に結婚・出産をした姉は、育児休暇なども年単位でとりました。3人の子供を産み、毎回しっかり休みをとれるし、職場の人たちもそういう人ばかりだから肩身がせまい思いをすることもない。

 

そういう状況を聞くと、親としては「激務のままだったらとても子育てなんて無理だっただろうな。本当に公務員になってよかったな」と思うわけです。

 

だから、大学生の私に向かって「公務員になれば、子供が生まれてからもそのまま働けるよ。子供が熱出しても早退できるし、行事で休むこともできる。休みやすい環境が整ってるから、あなたのためを思ってる言ってるんだけど」と話してきます。

 

  • 恋愛したいかどうか
  • 結婚したいかどうか
  • 子供を産みたいかどうか
  • 子供を産めるかどうか

ということをすっ飛ばして話される「公務員の魅力」に、まったく共感できなかった記憶があります。

 

この人はそもそも私が結婚したいかどうかとか…そういう意志確認をする必要があることに気づいていないんだろうな?という気持ちを心にしまっていました。

安定しているから

公務員のメリットとしてよく出てくる「安定」という言葉。よくわかりません。

おそらく国や地方公共団体に使えているわけだから…「倒産」や「リストラ」がないのでは?とかいうぼんやりとしたイメージで言っているのだと思います。

 

あとは、一般企業であれば「ない」ところもあるボーナスがちゃんと支給されるという部分も、私の親的には「安定」のひとつの要素のようでした。

 

 

でも、安定している仕事ってないと思います。

公務員は安定していて、それ以外は安定していないというのであれば…郵政民営化みたいなことがほかの公務員でも起きる可能性って十分にありますよね。ボーナスカットだって、現に行われていますし。

 

未来のことは何もわからないと思うのです。だから、「安定」ってとても抽象的だし、あまり「アピールポイント」にならないと思ってしまいます。

 

私が公務員になりたくないと思った理由

公務員の仕事のなかで、やりたいことがないから

私は、もともと昔からメディアに関わる仕事がしたいと思っていました。

だから、公務員の中でもそれに関連する「広報」とかがあるかもしれないけれど…私は雑誌を作りたかったんです。

 

おしゃれな雑誌、憧れるじゃないですか。

もともと作文も好きで、先生や親に褒められたこともあります。子供心にも「自分が認められた瞬間」をずっと忘れられなくて、文章に関わる仕事に就きたいと思っていました。

 

だから、私にとって公務員はナシでした。

「偏見」でしかないけれど、周りの公務員のほとんどにいいイメージがなかったから

また、周りの公務員へのイメージがよくなかったことも理由のひとつです。

 

私は3きょうだいの末っ子で、上2人が公務員です。

そして、親戚にも公務員が多い。学生になってから出会った公務員、市役所やまちでコミュニケーションをとる公務員。

 

全員が当てはまるわけではないけれど、とにかく「公務員です」と言った後に「すごいね」と言われるの待ちをしている人が多くて…なぜそれを自慢だと思っているのかが謎でしたし、そういう光景を見るたびに「またかよ」とがっかりしてしまう自分がいました。

 

 

これはすごく偏見ですね。

でも、当時の環境はそういう状況だったので、毛嫌いしていた節はあります。

(もちろんこれは、公務員の目の前で言ったことはないです)

公務員への偏見

 

 

そんな私に対して親はどんなことをして実際に公務員へのアプローチをしてきたのか、簡単に話します。

「公務員になってほしい親」が子供(私)にとった行動

公務員になった姉の現状をたくさんアピールする

最初に「親が私に公務員を勧めた理由」で書いた通り、姉が公務員に転職してからの「いい変化」をとにかく話してきました。

 

 

また、私は喘息持ちなので、体調を崩してもすぐに休めるところもいいとのこと。

母親は公務員になったことがないけれど、一般企業じゃまるで休めなくて、公務員だったらいくらでも休めるという対比をよくしていたように思えます。

まつもと
あなたの体のことを思って言ってます感がすごかったです

買い物で出かけて二人っきりになるたびに話してくる

私は大学生の時一人暮らしをしていたのですが、実家からは車で30分程度のところにアパートがあったため頻繁に実家に帰っていました。

 

就職シーズンが近づくにつれて、公務員に関する話をたくさんしてきます。

  • 買い物に出かけたとき
  • 夕飯を食べているとき
  • 外食に出かけたとき

など…ことあるごとに公務員になった方がいいと話してきます。

 

おそらく私の心にまったく響かなかったからこそ、そういう隙間を見つけてはアプローチしていたのでしょうね。

とてもストレスのかかる時間でした。

公務員試験の受付期間などを積極的に調べて伝えてくる

私の意志とは裏腹に、母は相変わらず「公務員になること」に積極的でした。

 

だから、「公務員試験の受付は○月○日からだって」と、調べた情報を事細かに伝えてきます。

私は一回も「公務員試験受けたい」と話していなかったんですけど、そういってどんどん無理やり公務員試験を受ける方向に持って行こうとします。

公務員試験の申し込みを半ば強制的にさせてくる

公務員試験の申し込み締切日が近づくにつれて「申し込みのリマインド」みたいなものが頻繁になってきます。

 

  • ○日締め切りだよ?
  • 申し込んだ?
  • はやく申し込みなよ〜
  • 明日にはやりなよ

といった具合に。

 

このころは非常に母が嫌いでした。二人っきりになるとまた公務員の話をされるので、一緒に出かけたくなかった。なるべく違う話題を作ることに尽力していました。

 

公務員にならないためにとった行動

こういう風に、半ば強制的に公務員試験を受けることになるわけですが、さすがに子供ながらにも抵抗する行動をとるようになります。

 

それが、以下のような内容です。

将来へのビジョンを明確に伝える

私は先ほども話したとおり、雑誌を作る人になりたかったので、そのために必要なステップを話しました。

 

  1. 編集者になって雑誌を作りたい
  2. とはいえ、新卒で出版社に就職するのは難しい(中途採用がほとんどのため)
  3. 紙媒体の制作に関わって新卒でも入れる企業で2〜3年土台を作りつつ上京のためのお金を貯める
  4. 出版社に入って雑誌を作る
  5. ゆくゆくはフリーランスで働く
  6. というわけで…公務員になるという選択肢がない

こういう話をしました。

 

だから、やりたいことやビジョンがある人は、それを理論立てて話すことをおすすめします。

 

 

 

では、やりたいことがない人はどうすればいいのか?

その場合は私が取材したこの記事をまずは読んでほしいです。

正解はこう導け。仕事を辞めたい人の悩みをキャリア支援バーのマスターに相談してきた

 

この記事の中の、とくにこの部分を注目して、自分が「仕事」にできそうなことを考えてみてほしいです。

新R25

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新R25

出典:新R25 正解はこう導け。仕事を辞めたい人の悩みをキャリア支援バーのマスターに相談してきたより

 

自分が就きたい仕事への準備を見切り発車する

私は編集者になりたかったので、もうどんどん紙媒体をやっている企業に履歴書を送ったり、雑誌研究用のSNSのアカウントを運営したりしていました。

 

新聞もとっていたので、社説を書き写して「文章の組み立て」を自分なりに考察していたこともあります。

 

そしてそれを親に報告していました。

まつもと
こないだこういうことをやったんだけどさ、めっちゃ勉強になったんだよね

などと楽しそうに。

 

つまり、

  • 私は夢に向かって行動する人です
  • あのとき話したビジョンは嘘ではありません
  • そして、その夢に向かって楽しくやってます

ということをアピールしていたわけです。

 

親としてはその姿を見てまで「公務員になれ」と言うことはなかなかできないので、じわじわ攻める作戦としてやっていました。

 

 

みなさんも、就きたい仕事に関連する行動をとった方がいいと思います。

正直、この力技はめちゃくちゃ大事です。どれだけ「予定」を話したところでいまいち現実味がないので、親は「口だけじゃないか」とさえ思うケースがあります。

 

そういう疑いを自分で消していく。

 

親が納得してくれるのを待つだけだと、リスクが高いです。まじで納得してくれない可能性がありますので!

 

公務員の勉強をまったくしない

もうこれは根本ですね。

 

公務員の勉強をしないということをぜひしてください。

私は実際に、公務員試験を受けるということは避けられなかったのですが、テキストは買っていませんし、本当にノー勉強で臨みました。

 

受かるはずもありません。ただ、これをやったからといって他の行動をしなくていいわけではないです。

なぜなら「落ちたなら、来年もあるよ」となるかもしれないからです。

 

そもそも公務員になりませんよ、という部分の理解をもらうためにはこれだけでは不十分です。

地方在住者でありながらも、東京に出て積極的に情報収集

地方に住み続け、とくに「公務員至上主義」の地域で生きていると…他の世界と触れることがありません。

 

だから、私は「文章講座」みたいなものに出かけていましたし、紙媒体の採用をやっているところに足を運びました。

お金もないので、高速バスで東京まで。

 

そうやって、自分のいる世界の常識が常識ではないということ…もっと多様な生き方があるということを学んだおかげで、母親の言うことに丸め込まれずに反論できたと思います。

 

みなさんも、元公務員だった人のセミナーや「自分らしくはたらく」ことを考えさせてくれるようなイベントに出かけてみてください。

 

まつもと
もし、イベントに参加するお金がもったいないと言うのであれば、それはその程度の気持ちだということです

 

そして、以下の方をフォローして、広い視野を持てるようにしてください。

 

どちらもあたたかい言葉でフォロワーさんに寄り添ってくださるのでおすすめです。

 

今の仕事が楽しいことをアピールする

さて、最後に、これは今もなお続けていることですが「今の仕事が楽しいことをアピールする」。

学生向けではないけれど、これも頭に入れておいてほしいです。

 

私はいろんな方法で「公務員にはなりませんよ」ということを伝えていましたが、それでも親はどこかで公務員試験に応募できる年齢までは、ちょっとの希望をもっているように見えます。

どこかで心変わりをして、公務員になりたいと言い出すのではないか?と。

 

だからごく稀に「まだ応募できるんだけどな〜」と言われます。(ほんとうにその時は嫌な気持ちになる)

 

でも、私は今の仕事が好きだし、これからも続けていきたいと思っている。公務員になる気がない。

 

たぶん、私が毎日「仕事つらくて辞めたい」と言っていたら「ほら〜、だから公務員になればいいって言ってるのに〜」と言われる気がするのです。

 

で、そう言われないためにも、素直に「今の仕事楽しいから公務員になろうなんてこれっぽっちも思ってません」という姿を見せる。

 

そうすることで「公務員を勧める」気持ちを防ごうという作戦です(笑)。

学生のみなさんはこれをする必要はまだないけれど、覚えておいてもらえると嬉しいです。

悩みや愚痴があればTwitterにでDMくださいませ〜!

このように、私はいくつもの対策を打ってきました。

 

「公務員になりたくない」という人たちの気持ちはとてもよくわかります。

このブログで、なにか少しでも未来を切り開くきっかけになったら嬉しいです。

 

 

そして、私が経験したケースとは違う状況に陥って悩んでいる人もいると思います。

もし、なにか悩みがあったらTwitterでDMくださいませ!

 

親への愚痴でもOKです。誰かに悩みを言いたいことってあると思うから、少しでも力になりたいです。ぜひご連絡を。

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