本日は、ブロガー・著述家のちきりんさんの著書「マーケット感覚を身につけよう」の中で話されていた「競合」を把握する方法について話します。
「マーケティング」は、一見、そういう仕事をしている人以外には関係なく見えます。でも、
- 独立する人なら「どういう軸で進めていくべきか」
- メディアを立ち上げる人なら「どういうニーズに答えてくか」
- SNSを運用する人なら「どういう層に自分がフィットするのか」
などを考える上で欠かせない要素だと思うのです。
ちきりん氏・マーケット感覚を身につけよう レポ
商品やサービスの「競合」を把握する方法
今回はマーケティングの中でも、本の冒頭に記載してあった「競合」の把握の仕方について書いていきます。
月一読書会で出会ったこの本、じっくり読みたくなったのでkindleで買いました〜。
今夜は読みながらツイートするはず📝@InsideCHIKIRIN pic.twitter.com/YGUTSZ93zn— 松本紋芽(編集&ライター) (@Sta_iM) March 3, 2019
なぜ「競合」を理解する必要があるのかというと、競合を理解することで
この本で言われている「マーケット感覚」
- 商品やサービスが売買されている現場の、リアルな状況を想像できる能力
- 顧客が、市場で価値を取引する場面を、直感的に思い浮かべられる能力
を身につけることにつながるからです。
ではいきましょう。
ANAの競合は、飛行機、新幹線、高速バス…?
本に書かれていた例、「ANAのライバルは?」という部分を使って見ていきます。
ANA(全日本空輸株式会社)の競合は何でしょうか。
おそらく多くの人が以下のような交通機関、航空会社を思い浮かべると思います。

もちろんこれは間違いではありません。
でも、現在はもっと多様なものがライバルになりうる。そして、マーケット感覚を身につけるには、もっと利用者の立場になって見てみる必要があるというのです。
顧客の利用場面を具体的に想像してみる
本書で例に挙げられていたのは、大企業の「会議」のシーンでした。
売り上げがよくない支店がおかれている国の人と、今後について話し合いたいとき、いくつかの葛藤がある…と。
メインとしては以下の2つ。
- そもそも日程調整が難しい
- お金がかかる
そして、就職活動の面接でも、時間調整が大変だし、地方の人が東京の会社に行くとなると…一回一回お金がかかる。
でも、会うしかないから飛行機(や新幹線、高速バス)などを使っていたのです。

でも、今、会議や就活をしている人のリアルはこれだけではありません。
私の会社でも「オンラインMTG」で海外の人と会議しています。

ということは、ANAのライバルは、他の交通手段だけではないということになりますね。

このブログの競合は何だ?
他のWEBメディア、本など
となると、私が運営しているこのブログの競合は何なのでしょう。
例えば、よく読まれているこの記事の競合を考えたとき。
安易に浮かぶライバルは
- おでかけ系のメディア
- 神社に特化したブログ
- 宝来宝来神社の公式サイト
- 神社系の本・雑誌
などでしょうか?
YouTube、Twitter、Instagram、テレビなど
でも、この記事にたどり着く人が具体的に求めていることは「お焚き上げを依頼する方法」「宝来宝来神社に財布を郵送するときの流れ」です。
だから、それさえわかれば文字ベースじゃなくてもいい。もっとも有益なものが見つかればなんでもいい。
よって、「宝来宝来神社に行ってきた!」とか「宝来宝来神社で財布のお焚き上げしてきた」というYouTubeの動画があがれば、それもライバルです。
140字以内で、写真もつけながらうまいこと説明できれば Twitterもライバル。
Instagramでもできますね。写真をメインに、文章で補足しながら掲載できます。
年末年始の頃や、旧正月が近づくと多くなる「神社系」を特集したテレビ番組も大いにライバルになり得ます。
ということは、それを知った上で私ができることは…
- そこに負けないコンテンツを作るべく、情報量を増やした記事にして質を高める
- SNSで情報を小出しにして、ブログでより深掘りする「連携型」をとって、繋がる人を増やして生き残る
- YouTubeでチャンネルを作って、ブログに来ない層を取り込む
…といったことでしょうか。
競合を認識することで、自分の「指針」も改めて考えることができるのですね。
普段の仕事でも意識してみよう
というわけで、簡潔ではありますが、
競合を把握するには「利用者がサービスや商品を利用するとき」を具体的に考えることが大切だということがわかりました。
自分の仕事に生かしたり、SNS運用のヒントとして自分の中に取り込んだり…何かしらのアクションにつなげてもらえるとうれしいです。
*
【ちきりんさんの #マーケット感覚を身につけよう 読書レポ】
「競合」を正しく把握するには?
👉顧客が商品&サービスを利用するシーンを具体的に考えてみよう!場面や立場別に見てみるのがおすすめ例)ANAのライバルも、ほかの交通機関や航空会社とは限らない
🔻 pic.twitter.com/0es81a3UBI— 松本紋芽(編集&ライター) (@Sta_iM) March 3, 2019
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