まつもと
●●(上司)さん、原稿編集したんですけど、気になる部分あったら教えてください
上司
おい、よくこんなんでチェックしてくださいとか言えるな…
⬆️最近、逆の立場でこのように思ってしまうことがあります。「もう一回しっかり見てからチェックにまわして…!」と言いたくなってしまうんです。たまに。
でも、私も過去に上司にこういう風に思われていた可能性は大…。
だからこそ、このように思われないために、自分で気をつけるだけで原稿がぐっと読みやすくなるポイントをお伝えします。
同僚や上司に2次編集をお願いする前に、以下の点をもう一度確認してほしいです。
最低限のチェックポイント
統一表記ができているか
まつもと
その媒体や記事のなかで、表記が統一されているか確認だ〜
例えば、下記のような表現です。漢字にするのか、開く(ひらがなにする)のかを記事や媒体全体で一貫させるのが良いと思います。
- 可愛い―かわいい
- 出来る―できる
- ~な事―~なこと
- 無い―ない
- 始める―はじめる
バラバラだとちょっと読みにくいし、表記の違いによって何か意味合いが変わるのかと誤解される可能性もあります。
効率的にやるには、ワードやドキュメントの検索機能で、上記の文字を調べて確認するのがいいと思います!
目視だけだどどうしても漏れが出てしまうので。
読み手に「推測させる」手間が必要な内容になっていないか
- この発言は誰の言葉?
- 誰に対して言ったの?
- どのことを指してるの?
などと、いちいち疑問を持たせたり、 説明を端折って読み手に想像させたりする必要があるものは、 ちょっと不親切です。
たとえば
まつもと
待ち合わせ場所に来た。いつも通りやぼったい
このような文だけだと「誰が来たの?」「何がやぼったいの?」と思ってしまいますよね。
それをこのように変えるような感じ。
↓
まつもと
ようやく彼が待ち合わせ場所に来た。相変わらず、 やぼったい格好をしている
「読みやすさ」という点を考えれば、最初の文を 直す必要があることに気づきますよね。
読み手が「ん?」と立ち止まることがない文を意識して、原稿をチェックしてみることをおすすめします。
読み手に、目的が伝わっているか
最初に「あなたは、こんなことで不便に思ったことはありませんか? 今回はこういう人のために、○○する方法をお伝えします」 といった文言があれば、簡単に記事の目的を理解できますよね。
もちろん、 導入にこういった文言が必須というわけではありません。
媒体の形式に寄りますが、 こういう導入があればわかりやすいのは事実です。
ほかにも、本文のなかで、 これを読むことでどういう利益があるのか、 どういう気づきが得られるのかを暗に示すパターンでもいいと思い ます。
よくあることで、私もよくやってしまうのが…経験談を書いた記事。
エピソードとして面白おかしく書いたつもりでも、 読んだ人にとっては

って感じになってしまうのは、珍しくありません。
失敗談なら
- 予防:同じ過ちを犯す人を減らしたい
- 対策:同じような失敗で悩む人の「解決」へのヒントを教えたい
といったように、目的を持って書き、 それをできれば文中に入れて書くことをおすすめします。
そうすれば、失敗談のケースに当てはまる人が「 私に向けて書いてくれてる!」 と当事者意識を持って読んでくれやすくなります。
恋愛系の記事でも、 武勇伝並みのどぎついエピソードを書き連ねる方っていますよね。
これを読んで
- 予防:同じ生活をしてしまい、ボロボロになることがないように
- 娯楽:みなさんの生活とはかけ離れた話で、笑わせたい
などと目的がわかっていれば、自然と編集の方向性も明確になってきます。
編集するときは、改めて
まつもと
この記事は、どういう目的でどういう人に届けるんだっけ?
ということを考えながら進めると、ブレが減るのではないかと思います。
まとめ
今回は、原稿編集で、社内チェックにまわす前に最低限確認してほしいポイントをまとめました。
- 統一表記ができているか
- 読み手に「推測させる」手間が必要な内容になっていないか
- 読み手に、目的が伝わっているか
以上の3つを意識して、編集作業がんばりましょう。
まつもと
私も気をつけます
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