正月やお盆などの、親戚・近所の人と集まる時期は、他人の家庭を覗き見る機会が増えます。
そんな時の、田舎あるある的な思考を例に挙げつつ、一つ一つを再考していきたいと思います。
田舎あるある的な考え方
ほかの家庭を「普通こうでしょ」と批判する
人が集まれば必ずと言っていいほど、そこにいない近所の人や親戚の家庭を批判するような機会があります。
- あそこの嫁は神奈川に住んでるのにわざわざ東京で髪を切ってるんだって
→普通、家の近くとかじゃない?そんなこだわってて意味ある?お金に余裕あるんだねぇ
- 家を建てるらしいんだけど、両親がほとんどお金を出してる
→自分たちでローン組んでやるもんでしょ?本当に親の影響が大きい家庭だよね
この話は、これまでに本当に聞いたことのある内容です。
と言いたくなる内容だと感じました。
あまりに理不尽なことをきっかけに批判しているのですが、こういう嫌味は決して珍しくありません。
他人はその生活で幸せだと思っているし、それがむしろ普通だと思っているのに…。
おそらく、妬みとかが絡んだ結果なのだと思います。
帰省するとこういう話をよく聞くけど、あまり関わらないようにしているし
くらいのコメントで終わらせるようにしています。
しつけに対して「ありえない」とぶった切る
しつけは、その家庭で大きく差が出る部分だと思います。
- テーブルの上に足を乗せた時などの注意の仕方
- 食べ方がマナー通りになっていない時の促し方
- ケンカした時の仲直りのさせ方
- いじわるした子への叱り方
など、あげたらキリがないですが、家庭によって「ダメ」と判断する基準も、その時の言葉の選び方も大きく異なるはずです。
それを
- あの親は「ダメでしょ」って優しく言うだけで、全然叱らないんだよ!本当ダメだわ
- あんなんだから、わけわかんない子供になっちゃってるんだよね
と言っている人をリアルに見かけます。
なぜ自分の「しつけに対する考え方」が100%正しい前提で話が進んでいるのかは謎です。でも、本当にいます。
育児に正解はないし、その家庭なりのルールを急に他人が「正しなさい!」と口を挟む権利はどこにもないと思います。おそらく、言われた方は「余計なお世話」としか思いませんし、逆に「なにこの人?」ぐらいにしか感じないはず。
しつけを怠ったことによって、他人に大きく迷惑をかける行為であれば、周りの近しい人が注意する必要があります。
でも、その家庭で完結していることであれば、なにを言ってもほとんど意味がない。
「長男や長女が家を継ぐのが当たり前」と信じて疑わない
田舎では、まだまだ「長男」、姉妹のみのきょうだい構成なら「長女」が家を継ぐものだと思われています。
そのため、話をする時も
- 誰か、この家を継ぐ予定はあるの?
- 誰が継ぐの?
みたいな要素を飛び越えて
- ●●くんの代の頃には、この辺もだいぶ人が減ってるだろうね〜
といった感じで会話されます。
とはいえ、20代〜30代のいわゆる「結婚適齢期」と呼ばれる人たちは、そこまで「誰が継ぐか」とかを真剣に話し合っていないです。全員がそうではないけど、話し合っている人の方が少なさそうです。
きょうだいの結婚を機に、真剣に話し合う家庭はあるようですが。
だから、なんとなく
- 俺が継ぐのかな
- 兄が継ぐだろうな
- 家を継ぐとか、なくてもよくない?
といったように、考えているのみの人たちが多い。
私は、上記のような話題を筆頭とする上の世代からの変なプレッシャーは間に受けない。
そして、そのプレッシャーに悩まされる私たちは、次の世代には、余計な圧力をかけて同じような思いをさせないようにすべき。
…と勝手に思っています。
多様性を認める心を持ち続けるためには、まずは相手の意見を聞くこと。これを忘れないでいたいです。

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