メディアとして「ビッチ」や「メンヘラ」がうまく使えないワケ

Webメディア、特に女性向けメディアをやっていると、必然的に恋愛の話が増えてきます。

 

そのなかで、「ビッチ」や「メンヘラ」という言葉の扱いづらさを感じています。

ふだん何気なく使っている人が、「メディアはこういうこと考えてるのね〜」と思ったり、言葉の意味や受け取り方を考えたりするきっかけになればと思って、扱いづらいポイントを書いていきますね。

 

「ビッチ」「メンヘラ」という言葉が使いにくい理由

言葉そのものの定義があいまいだから

そもそも、定義がうまく説明できないものに関して論理的に話していくことが難しいです。

「ビッチって何?」が固まらないと、その先の(例)「ビッチにならないためには?」「ビッチから卒業する方法」「ビッチを落とすテク」といったような展開ができません。

ビッチ
もともとはメス犬を指す英語。主に女性を強く罵る意味で用いられる語。品行の悪い女、淫蕩な女、売女、といった意味で用いられることがある。

引用:Weblioより

世の中に出回っている記事はそういうところをすっ飛ばして書かれているものが多いです。

メディアによってはそれで成り立っているものもあるけれど、個人的にはそういう曖昧なものをうまく展開させていくことに対して消極的です。

 

 

さらに、「メンヘラ」の方がどんどん広義になってきて、なんでもあり状態のような気がします。

どうやら「なんとなく生きづらさを感じている人」、抽象的に「病んでる人」でもビッチと言えるそうです。

メンヘラ
「心に何かしらの問題を抱えている人」というような意味合いで用いられている通俗的な表現(インターネットスラング)。メンタルヘルス(精神衛生)を略して「メンヘル」と呼び、さらに英語の接尾辞 -er を加えて「メンヘルな人」という意味を加えた言い方と解釈される。

メンヘラは匿名掲示板の中で生まれ意味の変遷を辿ってきた語であり、その厳密な意味や定義は捉えがたい。医学的な見地における「精神障害を患っている人」をメンヘラと呼ぶことはあながち不自然ではないが、そのような精神障害の者はメンヘラが含む範囲の一部であるに留まる。メンヘラという表現は、より広範かつ抽象的・通俗的な「病んでいる人」全般を含み得る。

文脈によっては「面倒で生きづらい性格に難儀している人」という程度の意味とも捉えられる。「精神的に変調を来して参ってしまっている人」くらいの意味で用いられている場合もある。「精神の平衡を失う(気が触れる)」ニュアンスを伴う場合も多い。

いわゆるメンヘラのステレオタイプは女性の動向であり、たとえば、親友や恋人などの特定の気を許した人物へ過度に依存し、心身共に束縛したがり、束縛を逃れる行動に激しく嫉妬し、報復として自傷を含む過激な破壊活動に出る、といった振る舞いをする者として思い描かれる。この一連の振る舞いの根底には強烈な自己愛があると指摘できる。

引用:Weblioより

 

束縛や自傷活動はないけど、「面倒で生きづらい性格に難儀している」という程度でもメンヘラと言えるのであれば、自分も該当するのだと思いました。

というかそれぐらいだと全員がメンヘラといえるのではないでしょうか…?

 

となると

  • 依存体質で自傷行為をする
  • なんとなく生きづらさを感じている

この二人を同じ「メンヘラ」でくくれる。でも、持っている悩みは大きく違います。そしたら「メンヘラ」の悩みにアプローチする記事はすごく作りにくいです。

 

だから、より具体的にアプローチできるように

例えば「依存体質」な人なら「かまってちゃん」「寂しがりや」とかに言い換えることがあります。もちろんそのまま「依存体質」とも言えますね。

 

このように、「ビッチ」や「メンヘラ」の汎用性が高すぎるがゆえに、使いにくいんです。

ナイーブな問題だから

「ビッチ」や「メンヘラ」は、その人の内面的、精神的なところと密接に関わっているため、安易に他人がどうこう言えるものではありません。

 

だからこういうワードをネタにするのは、「自分」をビッチやメンヘラとして描く以外は、かなり慎重にならなければいけないと思っています。

 

炎上を狙ってバズりたいならいいのかもしれないけれど、メディアの目的のひとつには、困っている人や悩んでいる人が、それを読んでちょっとでも前進できるようにする…といったものがあると思っているので、この目的にそぐわないものはNGだという意見です。

人によっては「ビッチ」「メンヘラ」と言われて悩んでいるかもしれないのに、それをネタにするのはメディアとして…というか人としてのモラルを疑ってしまいます。

 

ネタにするのではなく、それこそ

  • 「ビッチ」認定されるのが辛い

といった悩みに寄り添う目的ぐらいでしか題材にできない言葉だと思います。ゆえに、使うのが難しいです。

 

メディアは「ビッチ」や「メンヘラ」は使わないべきか?

メディアの色と読み手のペルソナによって使い分けが必要

安易に「使わないべき」とは言えません。

 

でも、下ネタやどぎつい恋愛話を掲載して、振り切っているサイトなら親和性は高い。その場合は掲載してもすんなり馴染むと思います。

 

逆にいうと、奥手な女子が読みそうなサイトや、ちょっとキレイめで、ファッション寄りのサイトだったらやめたほうがいい。読者が求めていないネタだから役に立たないし、自分にとって強すぎる題材だとクリックしない=PV数も上がらない。

 

サイトの特性を見て、「ビッチ」「メンヘラ」に限らず

このワードで傷つく人がいないか、誤解を与えないか…そして、読み手の役にたち、どんないい影響を与えるのかを考えて言葉選びをしていく必要があると思います。

 

もちろんこれは、ふだんから気をつけねば!という自戒も込めてます。

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