紙媒体の編集が、少し恋しくなってきた

 

私の編集経験は紙媒体から始まっています。現在はWeb媒体をやっています。

そのため、

まつもと
紙媒体のあの独特の辛い感じ、ちょっとまた味わいたいな〜

と思ってきています。

 

「あの独特の辛い感じ」ってすごく言葉にしにくいのですが、あえていうのであればこういう要素だ、というのを書いていきます。(ちなみに書籍ではなく雑誌の場合です)

 

だいたい友達に言うと

友達
なにそれ、ドMなの?変態じゃん

と言われるのですが、仲間がいると信じて「あ〜わかる〜」を狙っていきたいと思います。

紙媒体の編集でクセになるところ

台割を切るときの葛藤と情報収集が苦しくて楽しい

本を作るときは、企画や本のP数、紙の種類などを決めることから始まるのですが、その後企画が正式に通ると

何ページから何ページまではどういう内容と入れるのか…というのを決めなければなりません。これを書いた図みたいなものを「台割(だいわり)」といいます。

 

目次を決める、という方がわかりやすいかもしれません。

でもこれがすんごい悩むんですよ。ここの配分が「おもしろいかどうか」「有益かどうか」、さらには「売れるかどうか」を決めると思うんです。

まつもと

ここは需要があるから8Pぐらいで大きく見せたいな。でも、8P使うほどネタがないんだよなぁ。どうしよう。6Pにする?でも待てよ、こういう切り口であのネタ入れたらいけるかも。やっぱ8Pのままで、ここにその情報入れよう。

 

まつもと

うわ〜このネタ入れたいけどもう削れるPがないよーどうしよう。やっぱこの3つの企画をバラバラにして他の企画に少しずつ入れていこうかなー。あーでもそうするとこの企画の良さが消える。決まらないー!

 

まつもと

巻頭の企画、読者は本当に面白いって思ってくれるかな?独りよがりになってない?本当にこのネタでいいの?本当にこのネタの人気があるかもう一回調べてからfixするか…。

みたいなことをひたすらやっていました。

 

悩む時間って無限にとれるけど、ここを早く決めないといけないのですごくストレスがかかります。

早く決めないと、どのページをどのライター・デザイナーさんにお願いするのかといった、スケジュールの打診も決められないので、とにかく焦ります。基本的にひとりで企画を進行していたから、相談できる人もいない。

 

そして「売れなかったらどうしよう」「面白くなかったらどうしよう」という不安がずっと頭の中をぐるぐる回っています。

でも、その不安を取り除くための材料が集まってくると、緊張が溶けたような感覚があります。

まつもと
 うん!大丈夫!この人めっちゃ人気だから企画的にもいける!おもしろいネタもあるしこりゃ楽しくなるぞ〜!

となってくるともうワクワクが止まりません。

ラフを切るときの「あーでもないこーでもない」と悩む時間が嫌いで好き

ページの完成予想図みたいなものを書くことを「ラフを切る」といいます。

基本的に、表紙から裏表紙まで、すべてのページのラフ切りをします。すべてのページですよ…。

 

100P超えているものももちろん全部やるんです。膨大です。確実に時間がかかるので「重いなーやだなー」という気持ちは少しあります。

 

さて、ラフにはだいたい、下記のような要素を書きます。(あとでラフの例となる画像ここに入れます!)

  • 見出しを置く位置(文字サイズと文字数指定)
  • 小見出しや本文を置く位置(文字サイズ、文字数、行数の指定)
  • 写真を置く位置(トリミングが必要ならその指示)
  • 写真のクレジットの位置

 

隣り合う企画の、見出しの位置や写真の配置が同じになるのを避け、「飽き」がこないように工夫します。

また、文字数や行数は「こういうネタをここにいれるから、だいたいこのくらいの文字数あれば足りるかな」ということをイメージしながら決めます。

 

ここでは

  • この配置、かっこよくない?どの企画でこの配置つかおう
  • うわーまた私が書きがちな配置になってしまったー!
  • こんなに細かいページにしたら読む気失せるかな?でも入れたい情報いっぱいあるんだよなぁ
  • 写真これもこれも入れたいけど見にくいよね?写真一枚分減らしてもっかい考えてみるか

みたいなことに悩みなら、書いては消し、書いては消し…を繰り返します。

そして、はやく決めてデザイナーさんに発注しないと!というプレッシャーが常にあります。ほんとに時間との戦いです。

 

でも、いろんな葛藤を解消できるようなラフが書けたときは、難解なジグソーパズルがハマったみたいなすっきり感があります。

まつもと
 やったね!できちゃったーできちゃったー。天才かもしれん

と謎に自分を褒めちぎる時があります。好きな時間です(笑)。

デザインイメージを収集する「途方も無い」感が燃える

ラフを切りながら、同時進行で各ページのデザインイメージも考えます。

 

私の場合は…ですが、デザインはデザイナーさんに丸投げではなく、

  • ページ全体のメインの色がなにで、サブ的なカラーがなんなのか
  • テキストのフォントは?
  • テキストの色やフチはどういう感じ?
  • 目指すテイストはどういう系?
  • 背景は入れるのか。入れるなら何色?柄は?
  • 飾りにどういうモチーフを入れる?
  • 写真のフチはなし?入れる?

などを細かく指定することがあります。

 

ツーカーでどうにかなる人なら「こういう感じ」という参考画像をペッと送って作業してくれる場合もありますが、なるべく「おまかせ」をしないようにします。

 

「おまかせで!」と言って「なんか違う」デザインがあがってきたら、すごく無駄な時間だからです。

だから色んな雑誌やサイトのデザインを見て、「こういうの使えそう!」というのを集めながら参考にします。

 

そうすると、いろいろと素敵なデザインに目移りしてしまって、あれもいいなーこれもいいなー状態になってしまいます。

全ページを考えなきゃいけない途方もない作業量が必要ではありますが、どんどん「やりたいデザイン」が出てきてアドレナリン全開になります。きもいですね。

 

ただ、自分の考えたイメージが、デザインのプロからしたら

色の組み合わせ的に、ない!

などと思われるかもしれません。

 

 

だから、いろいろ指定はしつつ、

まつもと
この色がいいとは思いますが、合わなかったら暖色のなかで適宜変えてほしいです
まつもと
サイズ指定の意図は、AよりBの要素を目立たせたいからです。それがパッと見てわかるようであれば、作業しながら調整していただいて構いません

などと伝えておきます。

 

ガッチガチに固めず、デザイナーさんに考えてもらえる余白を出すようにしています。

アドレナリン全開だけど、いちおうちゃんと冷静に考えているつもりです…!

 

 

 

 

書いていたら長くなりました。

以下、続きです。ご覧いただけますと幸いです。

紙媒体の編集が、少し恋しくなってきた2

 

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