久々に月一読書会に参加しました!
前回は、進行についてのレポのような感じでしたが、今回は私が読んだ本についての話と、全体的な「気づき」のようなものを書きます。
読んだ本:「考える力」をつける本
この日は、朝日新聞社の社会部デスクなどで活躍されていた轡田 隆史(くつわだ たかふみ)さんが書いた「考える力」をつける本 を読みました。

この本では、考える力を身につけるために、3つの段階に分けて紹介しています。
- 時間をうまく使って情報を集め、自分のなかに取り込む方法
- 情報を元に、自分が「考える」人間になるために必要なこと
- 考えた上で、新しいアイディアを生み出すために大切なこと
1. 時間をうまく使うには「仕事が押し寄せてくる時間」を排除せよ
この本の中では、時間を
- 仕事が押し寄せてくる時間
- 人間としての自分の時間
という2種類で分類できると書かれていました。
そして、自分が成長するためには「人間としての自分の時間」をいかに確保するかが大切、だと。
では逆に「仕事が押し寄せてくる時間」というのは何なのかというと
- 仕事の支度をする
- 通勤電車に乗る
- つかの間のランチ休憩
といった時間です。仕事がなかったら支配されないであろう時間、とも言い換えられるかもしれません。これをいかに短くし、自分のための時間を濃くするかを意識しないといけないんですね。
そのため、何かをしながらでもOKな「ラジオ」を聞いて効率よく情報を得たり、カレンダーを眺めてその日のスケジュールをぼんやり考えたりすることで
効率よく行動するきかっけを作ることができるようです。
自分のなかに取り込む情報としては、テレビもいいツールだと書かれていました。
ただ、自分にとって有用なテレビ番組を「選択」して、無駄な時間を排除することもポイントだそう。
2. 考える人間になるには「論理的」を意識せよ
本の中では、フランス流の議論方法が書かれていました。
フランスでは、議論が否定からはじまるということが記載されていて、否定する議論の「良いポイント」も示されていました。
良いポイントは複数あり、流れがあるので箇条書きでずるずると書きます。
- 否定するためには「理由が必要」
- 「なぜならば」で話し始めることで論理的になる
- 多様な考えに周囲が気づき、会話がはずむ
- 否定があるからこそ、反意の「肯定」意見の良さが見えてくる
否定がすべて良いかどうかは疑問ですが、「論理的」という部分は納得できます。
会議でも「なんでそう思うの?」「で?そのあとはどうするの?」みたいなことを聞かれた時に
という部分が不足していたことに気づくことってあります。
つねに「なぜ」「どうやって」「なにを」みたいな部分を考えて、論理的に説明&思考することが大切なんですね。
自分が他人の話を聞いているときは「根拠」や確かな「動機」がないことに鋭く気がつけるのに、自分が当事者になると気づきにくい。
3. 新しいアイディアを生み出すには「遊び」と「生活者になる」を重要視せよ
この本では、最終的に、「自分なりの新たな発想をアウトプットする」ということの大切さや方法が書かれています。
オリジナルな発想を生み出すために必要なことは「想像力」です。
そのためには、会社人間としてではなく
- 買い物をする
- ごはんの用意をする
- お風呂に入る
という、ごく普通の日常を送る「生活者」側のライフサイクルを大事にすることがカギなのだそうです。
そうすることによって、生活を豊かにするための発想を得るヒントになるのだといいます。
食洗機だって、きっとそういうことですよね。会社の会議で「会社人間」として生きている瞬間に急に降ってきたアイディアというよりは
と、「生活者」側に立っていたときに感じたストレスをもとに生まれたのではないでしょうか。(違うにしても、こういう流れで発想が豊かになるよ、と筆者は言いたかったはず)
そして、「遊び」も良いと書かれていましたよ。そこについて掘り下げられてはいませんでしたが、遊びも「考える」ということや「オリジナルなものをアウトプットする」ということには役立ってくれるようなので、気楽に「遊んじゃおう〜」と思わせてくれました 笑。
久々に参戦した率直な感想:単純に、人と出会うって楽しいな〜
月一読書会は、上述のような、物事を深く考えて考察することももちろんできます。
でも、単純に「読書」だけでつながった人たちと会うことができるので、とても楽しいです。普段の生活では遭遇しない職種や、性格の人に触れることができる。年齢もバラバラだし、もう…脳への刺激がすごくてすごい(語彙力)。
本に関する解釈に困っていたら助ける人もいる。じっと「その人が言葉を探せる」ときまで待っている人もいる。
配慮やコミュニケーションが詰まった時間を送れるので、ここ最近、平々凡々な生活をしていた自分には、またひとつ明るく前を向けるような時間になりました。
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