みなさんは、自分が中心になってなにかを実行したことや、大人数をまとめたことがありますか?
私は「リーダーシップ」に自信がありません。
だから、クラス委員や生徒会長をやっていたような人のことを尊敬するし、彼らに対してコンプレックスもあります。
でも、社会に出たばかりの頃は先輩がたくさんいます。「リーダーシップ」への劣等感もあまり気にならなくなります。
先輩の下にいると「決定できない」ことがあっても問題ない(ことが多い)。
しかし数年後…さすがにそれが通用しなくなってきます。
下っ端キャラは長く続かない
新入社員は、まさに「下っ端」です。
なにもかもが初めてだから、わからなくてもいい。迷いがあってもそれが「新入社員らしさ」でカバーされます。
でも、その一年後には後輩ができて、徐々に頼りにされることも増えてきます。
ただ、下っ端キャラで自分をごまかすことはまだ可能です。いろんな人をカバーできる便利キャラだからです。
- めんどくさがり→分からないと相談をもちかけつつ先輩にやってもらえる
- 責任感がない→なにかあったら先輩が背負ってくれる
- 優柔不断→先輩の意見を聞いて、それをそのままちょうだいできる
- 仕事がわからない→すがるように甘えると面倒見のいい先輩がこたえてくれる
しかし、自分からこのキャラを選んだはずなのに、いつのまにか「置いてかれる感」に焦りだすのです。
後輩に抜かされることや、上司から大きな仕事を振られることでキャラの卒業を強いられ、
本来の自分のキャラクターを出さなければいけなくなってきます。
「リーダーキャラじゃない」とは言ってられないときが来る
20代半ばを越えると、会社でチームを組んで作業するときにも年下メンバーの割合が増えてきます。
そんなとき、下っ端キャラを卒業した「リーダーシップがないと自覚している人」にも、主導権を握る機会が増えます。
チームの一員として意見を求められるだけでなく、「じゃあどうする?」という最終決定の局面にも立ち会うことに。
そんなとき「いや〜自信ないんで!」「よくわかんないんですよね」なんて言えません。
自信がない、よくわからないなら
不安要素を取り除いて決断する必要があります。
でも
- 他人の意見を尊重したい人
- 多くの意見を知ったうえで決めたい人
- すぐ発言せず、一旦飲み込んで考え抜きたい人
にとっては、すごく酷なんですよね。
私も上記のようなタイプだからすごく困りました。
「キャラじゃない」と心の中では思いながらも、「リーダーらしく」即決を意識して行動したり、投げかけられた言葉にすぐさま返答したりと…がんばりました。
実際それで、チームをある程度は回せるわけです。
でもやっぱりこれって、本当の自分ではない。
そして、本来自分が輝けるステージでもないんです。
リーダーキャラじゃないのが「私」の良さ
ちょっと昔に、会社の取り組みとして、同僚から「個人評価」なるものをしてもらいました。
私のいいところや改善点を評価してもらうのです。
そこには、このように書かれていました。
…もう、その通りでしかありません。
「リーダーシップがない」とやんわり言われた部分は未だに「それだけの器がないんだ…」と悲観することもあります。
でも、周囲に構わず突き進んでいくリーダーにブレーキをかけたり、抜けている許可取りや契約のやりとりを進めたり、困っているメンバーに気づいて話を聞いたりするのは、
地味だけれど、すごく「自分らしい」と思える。
そう納得できたら、少し穏やかに物事を見ていられるようになりました。
だから、リーダーシップがなくて悩んでいる人も、それが自分なんだと思ってほしいです。
サポートする役割の人がいるから、リーダーはガンガン動ける。
ちゃんと役立ってます。
サポートではなく、チームをまとめなければいけない状況でも、かっこよく即決できる人がリーダーとして「正解」なわけじゃない。
メンバーの意見を聞いて、主体的に輝ける人がいたらその人が動きやすい環境を作って後押しする。そういうリーダーでもいいと思います。
こうあるべきという「リーダーシップ」へのこだわりからどうか抜け出してほしいです。
そして、自分らしい仕事の進め方を突き進んでほしいです。
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