これまで、企画を立てることへの苦手意識がすごかった。
もっと具体的に言うと、企画の改善点や問題点を見つけてブラッシュアップすることはできるけれど、一から企画を立てることが苦手だ。苦手という言い方でいいのかわからないが、数がポンポン出てこない。
これは普段の会話や会議でも同じで、ほかの人みたいにスラスラ意見が言えない。頭のなかで何回も下書きをして、懸念点が出てしまうとまた再考してしまう。
意見を求められても、私の意見と、それに反する問題点のようなものが見えてしまって口をつぐんでしまう。
これは、リスクを見つけられるという点で見ればいいことかもしれない。でも、スピーディーにものごとを進めることを求められているときは、とにかく苦しい。
ただ、最近、新たに気づいたこともある。
もしかすると、そこまで苦手ではないのかもしれない。
周りのせいにしてはいけないけれど、上司や同僚の「会議への姿勢」でだいぶこの「苦手意識」が変わることがわかった。
では、これまでの上司や同僚と違うところは何なのか。
それは「その人が堂々と意見を言える空気ができていること」と、「意見を否定せず、いちど『なるほど』と受け入れてかみくだくこと」だ。
たったこれだけ。だけど、できない人が多い。
意見をまとめたり、舵を切る必要があったりする人のなかには、空気作りや和やかさなんてクソくらえだ、雑談みたいな空気は時間の無駄だ、という感じで「で、予算は?」「(企画を進行する意味が)ないね」「これのどこがいいの?」なんて言ってくる人までいる。
変な圧力ほど、なのに。
不機嫌な気持ちに任せて圧力をかける人が仕切った会議って、もはやお通夜。
いつも人の意見に耳を傾けて、まずは否定せず受け入れる人が仕切ると、とたんに会議が生き生きしてくる。
どんどん意見を言いたくなるし、盛り上がる。楽しい!
https://t.co/AAj1biJIy1— 松本紋芽(編集&ライター) (@Sta_iM) September 19, 2018
よく考えてみると、いちど出たアイディアをすぐに否定するより、可能性をさらに広げる作業をしたほうが建設的だ。企画のブラッシュアップもできるし、考えて意見をみんなで交換したほうが「実現度」や「方法」のリアルなところがわかる。
不機嫌で、しらけた空気を出してしまうような人は「みんなとキャピキャピするなんてキャラじゃない」と言って甘えるのはよくない。会社人として生きていきたいのであれば、仕事を円滑に、気持ちよく遂行するために少なからず配慮すべきだと思う。
そうすれば、冷めきった企画会議も、熱を帯びてくるはず。
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