愛知県名古屋市で開催された「【アラサーからはじめる、好きを仕事にする働き方トークセッション】これがわたしの生きる道 #にぶんのいっ会議」に行ってきました。フリーランスになる上での細々とした疑問、フリーランスのリアルにフォーカスした内容を聞くことができました。
その時の様子をお届けします。

(左から、小澤志穂さん、たっつんさん、ユキガオさん、山城さくらさん、世良菜津子さん) Photo:@takumiYANO_
\本日、イベント開催/
✅会場は観音ビル4F「TOLAND クラフトの森」
地下鉄 名城線/鶴舞線 上前津駅10番出口 徒歩1分https://t.co/9SCh3sL9ee会場でみなさんとお会いできるのを楽しみにしてます!
残席わずか👇https://t.co/nb8k1QXB6v
— おざわ しほ (@nagoyatabijo) September 8, 2018
会社を辞めるまで
「フリーランスになる」と正直に言うかは相手との関係次第
私は2年後にはフリーランスになる予定です。会社を辞めるときは、嘘をついてまで隠した方がいいのな?その後一緒にお仕事できる可能性があるなら言うべき?でも恥ずかしいなぁ。なんて堂々巡りです。
ましてや私はweb媒体の編集者。どこかしらですでに職場の誰かと繋がっている可能性もあります。正直に言ってうしろめたさをなくすべきか、隠し通すべきなのかわかりません。
ブロガーやライターになる上で退職するとき、上司や同僚に相談した?▶️上司との関係性があれば言う。今もいい関係性が築けている人も多いみたい!
深掘りされたくないならパワーワード👉「結婚します」「実家に帰ります」がおすすめ☺️#にぶんのいっ会議
— 松本紋芽(編集&ライター) (@Sta_iM) September 8, 2018
話を聞いてみると、どちらが正解ということはない。でも、上司や同僚との関係性を見極めて考える必要があるようです。
「フリーランスって何?」ってくらいの人には説明しても理解されないし、会社からしたら人材不足になるのを避けたくて「辞めるのを考え直して」なんて言ってくる人もいるはずです。
だから「理解されなさそう」と思った相手には言わない。逆にいうと「この人になら言える」という関係性の人には正直に言ってもいいかもしれません。たっつんさん、山城さくらさんは正直に言ったようで、辞めてからも元上司が「記事見たよ」と言ってくれたり、仕事を振ってくれたりと良い関係を築けているようでした。
でも、「辞めます」って言って実行できるはできますが、その後の生活の保証はないじゃないですか。辞めた時の「お金」事情、辞めてすぐお仕事があったのか…。すごく気になります。
貯金していた人は少数派!失業保険の知識を入れておくと◎
会社を辞めたときの貯金、一年分の生活費あった?
はい👉毎月の生活費を元々計算していた。固定費を下げる努力もした。準備を重ねていたから、金額的に予想との誤差もあまりなかった。
いいえ👉知識がなかったから税金でびっくり。もらえたはずの失業保険も知っておいた方が🙆♀️#にぶんのいっ会議— 松本紋芽(編集&ライター) (@Sta_iM) September 8, 2018
今回話してくださった方の中で、1年分の生活費の貯金をしていたのは5人中、1人でした。
司会をしながら話をしてくださった小澤志穂さんは3ヶ月分の生活費しかなかったそうです。辞めた後、税金や保険料やらで80万円ほどかかることが判明し、「仕事やるぞー!」のスイッチが入ったと話していました。

特に保険については、辞める前に仕組みを知っておいた方がよさそうです!雇用保険を(一定期間以上)支払っている人ならもらえる失業保険の存在は偉大!私の会社はたしか退職金制度がないので、こういう知識を押さえて準備しておこうと思いました。
そして逆に、普段から毎月かかるお金を記録して把握し、1年分の生活費を用意していたのがユキガオさん。京都に移住した際には、固定費を押さえるなど、金銭的な工夫を計画的にしていたようです。

ユキガオさんやたっつんさんは、フリーランスになるにあたって読んだ本を紹介してくださいました。それは私も今後買ってから感想書きますー!
辞めた。さあ仕事の受注だ!
辞めてすぐ仕事があるケースは「今までの縁」や「ブログの実績」から
仕事を辞めたり、将来の自分に危機感を持ったりした人たちがまずやったことは
ブログとSNSを「コツコツとやる」こと💻最初はPV数が少ないのは当たり前!それでも地道にやっていた#にぶんのいっ会議— 松本紋芽(編集&ライター) (@Sta_iM) September 8, 2018
みなさんが共通していたのは、まずはブログやSNSでのアウトプットを「コツコツ」と行ったということ。すでに会社員だったころからブログをしていた人のなかには、それを読んだ人からオファー・相談があったようです。
具体的なメディアで書いたことがなくても、自分で書く場をブログとして作れば、それが自分のアピール材料になってくれるんですね。
とすれば、例えば「おしゃれなカフェを紹介するあのメディアでライターをしたい」と思ったならば、自分のブログで近所のカフェを紹介する記事をいくつか書く!そうすれば、その記事がポートフォリオ代わりになります。
依頼する側が「頼みやすい」と思える情報をオープンにする
SNSや会話のなかで「なにか仕事ください」と言っても、抽象的すぎてリアリティがない。それと同じように、依頼する側が、依頼を受ける側のことを考えたり調べたりする手間をなくす配慮が大切だそうです。
🔻仕事を作るための工夫🔻
・こんな実績です
・こういう仕事受け付けてます
・料金はいくらです
をオープンにする!依頼側の手間が少ないというのも大切。
好きな人にアタックするときも、好きなタイプ、好きなこととか分からないと動きようがないのと同じ💮@skrninjin#にぶんのいっ会議— 松本紋芽(編集&ライター) (@Sta_iM) September 8, 2018
↑山城さくらさんが話していた「好きな人にアタックするとき」の例えがわかりやすかったです(笑)。

実際に私が編集者としてライターさんを探すときも
この人は
- どういうジャンルが得意なの?
- どれぐらいの文字数書けるの?
- 料金はいくらくらい?
などと考えるので、実績が示されていればその記事を読んで、ジャンルの得意・不得意、テンション、文字数などを把握することができます。メールでいちいち質問する手間も省けるし、理解もこっちのほうが速いので最高です。
料金は、ライターさんによっては「言い値で」「そちらの決まりに合わせます」などと言ってくださる人もいるのですが、提示していただいた方が編集者としてもうれしいです。
それで微妙に料金が合わなさそうだったら、相談したり、作業を編集者側で請け負う部分を増やしたりして折り合いをつけられる。
ちなみにさくらさんは料金を示しながらも「応相談」にして、フレキシブルに対応しているようです!
フリーランスを続けていく
体調を崩しても代わりがいない!健康第一
会社員であれば「風邪引いたので休みます」と言っても、次の日やればよかったり、代わりに誰かがやってくれたりします。でも、フリーランスは、自分以外にどうにかしてくれる人がいない!
だから、「風邪ひきそう」と感じたときの、自分なりの対処法を持っておくといいそうです。私は喘息持ちなので、動かない、喋らない、吸入をする、麻黄湯を飲む…ですね。
あれこれ手を出して「中途半端」はNG!80点とれるジャンルを作ろう
質問コーナーで、さまざまなジャンルを視野に入れたクリエイターさんの話を受けて、世良菜津子さんが話していました。「あれこれやって全部40点じゃなくて、ひとつ80点のものを作っておく」。

世良さん自身も、あれこれ全部したい!というタイプのようです。でも全部手を出すと、割く時間がすべて「少しずつ」になってしまう、と話していました。
私は昔、ライターさんと打ち合わせをしたときに「どういうジャンルが得意なんですか?」と聞いて「なんでもできます」と返されたことがあります。なんでもできると言われたのに、「ぜんぶ中途半端です。なにもできません」と言われているような感覚に陥ったことを思い出しました。
自分がアピールできるジャンルやモノをいくつかに絞って、実績をあげるべく注力することが大切なんですね。
にぶんのいっ会議まとめ
「フリーランス」という生き方の選択肢を理解する場だった
SNSで知名度の高いフリーランサーを見ると「フリーランスかっこいい」「会社員って時代遅れ?」なんて思いますよね。でも、それは人それぞれの考え方・生き方で良いんだとたっつんさんは話していました。

たっつんさん @tatsuun7 のひとこと🔽#にぶんのいっ会議 はフリーランスいいよ!ではなく、こういう生き方もあるよ、というひとつの選択肢。
「フリーランスってかっこいい」って思われがちだけど、じぶんの中で咀嚼して、ベストな生き方をするべく動いていってほしい!「能動的に」が大事☺️— 松本紋芽(編集&ライター) (@Sta_iM) September 8, 2018
みんなもフリーランスになろう!ではないんです。
今回のトークセッションは
こういう生き方もあるよ。でも、よく考えて、自分の人生にとってベストな人生を歩んでいってね、というメッセージが込められていると感じました。自分が納得しないと、他人のせいにしたり、愚痴ばかりになったりしてしまう。
それよりも、主体性を持って、楽しく行きていこう!ということなんだ(と勝手に解釈しました)。
このイベントも、主体性を持って参加するべく動けた自分に「よくやったな」と言ってやりたいです。来てよかったです。リアルな話を聞けたこともそうですが、最後に何人かのかたと話をさせていただいて、勇気ももらえました。ありがとうございました。
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