仕事で出会った人で、お酒を飲むととにかく
ほんとうに、うざいおっさんだって思われても俺は言う!子供は早く産んだ方がいい
と言う人がいました。
この世の中で堂々と主張することが逆に珍しかったので、話をじっくり聞いてみたことがあります。
40歳になったころ、奥さんが出生前診断を受けた
この方は40代で、現在お子さんが2人います。
ほとんど定時に帰るんです。休日のことを聞くと「子供とサッカー見てきた」だとか「地域のお祭りに行ってきた」と話す、本当に子煩悩な方です。
この男性は、数歳年下の奥さんが第2子を妊娠したときの話をはじめました。
どうやら、出生前診断をしたのだそうです。そこで、お腹の中の赤ちゃんに障がいの可能性があるとの診断を受けました。
奥さんは、毎日泣きながら「私のせいだ」と話していました。その姿を見て、慰めるにも慰めきれない…どうしようもない日が続いたそうです。
一時は、産まない方がいいのかという気持ちもうっすらと横切ったといいます。
2度目の検査では陰性だった
その後、2度目の検査をし、陰性との結果を受け取りました。実際に生まれた子には障がい等はなかったようです。
でも今、元気に走りまわってはしゃぐ我が子を見ると、
一時でも「産まない」可能性を考えてしまった自分たちが情けなく思う
と話していました。
そして、あの時の日々、あの時の奥さんの姿を思い返すと、もう「おっさんウザい」と思われてでも、若いうちに産んでほしいのだそうです。あんな辛い思いをしてほしくない、と話していました。
もちろん、体質や生活習慣などが原因の可能性もあります。でも、年齢も原因のひとつだったかもしれません。
これだけの話をされると、しつこく主張する理由にも納得です。
もちろんすぐに
早く産もう!とか、産まなきゃ!と思い立つことはさすがになかったですが、
この夫婦のようなケースに直面する可能性がゼロではないこと、他人事ではないことを意識できただけ、ありがたいです。
世の中にはいろんな人生があり、いろんな波を乗り越えてきた人がいることがわかれば、妊娠や出産で悩む人を無意識に傷つける可能性も減ります。
理解を深めて、多様な生き方を攻撃することなく生きていきたいです。
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